ストレスフリーで自分らしく働こう
皆さんこんにちは!
「翻訳家になるのって、なんだか難しそうだな……」
なんて思っている方はいませんか?
翻訳家に求められるスキルは様々ですが、実は翻訳家になったあとに身についていくものが大半なんです!
そこで今回は、翻訳家に求められるスキルをご紹介したいと思います!
私が考える、翻訳家に必要なスキルはズバリ以下の5つです!
ムム!
実は英語以外にも様々なスキルが求められるんですね。
ただし、このうちの多くはプロとして翻訳を続けていくうちに自然と身につくものですから、そんなに身構える必要はありません!
それでは一つずつ確認していきましょう♪
まずは何と言っても、英語を正確に読む力、すなわち「読解力」が求められます。
英語が正確に読めるかどうかで、勝負の半分くらいが決まるのが翻訳です。
ですからまずは、英語をある程度正確に読みこなせる力を身につけましょう。
ある程度としたのは、完璧に読みこなすことはほぼ不可能だからなんです!
どれだけ偉そうに他人の翻訳にケチをつけている翻訳家も、必ず誤訳をしたことがあります。
英語を正確に読みこなすことがいかに難しいか!
私は英語を簡単と言う人は信用していません(!)。
英語と真剣に向き合い、今も勉強を続けている人ほど英語は難しいと言います。
私も中学1年生の頃に得意科目は何かと聞かれたら、「英語」と答えていました……。
今は口が裂けても英語が得意とは言えません。
もっと広くて深い英語の世界を知ってしまったからです!
ですから、完璧に英語を読めるようになる必要はありません。
不可能なのです。
ですから、それなりに英語が読めるようになることをまずは目指しましょう!
ここでいうそれなりのレベルは、皆さまの判断にお任せします!
もちろん、正確に読みこなそうと全力で立ち向かう姿勢は絶対に必要です。
日本語の力も大事だとよく言われますね。
本当にその通りです。
正しい日本語を書こうという意識がない人は、常におかしな訳を紡ぎ出し続けます。
「英語を正確に読みこなすけど、変な日本語を書く人」と、「たまに誤訳するけど、コンスタントに良い翻訳を手がける人」がいたら、圧倒的に後者に価値があります。
チェックする人が、間違っているところを直せば済む話です。
しかし、常に変な日本語で翻訳され続けると、直しようがないのです……。
すべて修正して翻訳し直すしかありません。
実際はそこまでされることなく、どこかで妥協されておかしな日本語のまま世に出回ることも多々あります。
ですから、正しい日本語を書こうとする意識を持ち続けることが大事になります!
自分の感覚を過信しすぎずに、分からない表現があったら調べるようにしていればOKです。
私もよく、「良い表現が浮かんだ!」と思っても、「あれ、こんな表現日本語でするっけ?」と思ったら必ず検索して調べるようにしています!
読みやすい日本語を書く技術も、翻訳をしていくうちに磨かれていくものです。
翻訳をしていると、分からないことによくぶち当たります。
知らない単語や表現はもちろん、知らない世界のオンパレードです。
書かれている内容を正確に理解しないと、良い翻訳はできません。
その都度、納得のいく答えが出るまで調べる必要があります。
なぜそのような翻訳をしたのか説明できるように、根拠を用意しておく必要があるんですね!
そしてこの知らないことを調べるスキルも、実践の中で養われてくものです。
学校で出された課題や参考書の問題など、模範解答が用意された文章を相手にリサーチするのでは、なかなかこの力は磨かれないのではないでしょうか。
答えが用意されておらず、自分がなんとかうまく翻訳をしなくてはいけないというプレッシャーの中で、初めて本気のリサーチができますからね!
翻訳は通常、Tradosなどの翻訳支援ツールを通して行われます。
もちろん紙とペンで翻訳されている方もいるでしょうが、おそらく小説の翻訳を手がけているなど、選び抜かれた名翻訳家たちだけに許される行為です!
私たちパンピーは大人しく翻訳支援ツールを使わなくてはいけません。
ですから、パソコンやソフトを使いこなせる必要最低限のITリテラシーが必要となるんですね。
翻訳に年齢は関係ありませんが、しいて関係あるとすればこのITリテラシーの部分になるでしょうか。
しかし、こちらも慣れです。
実際に翻訳しているうちに身についてくものがほとんどです。
ポストペットでメールを出していた方ならなんとかなります!
また、親切な翻訳会社であれば翻訳支援ツールのチュートリアルも用意してくれていますよ!
意外と大事になるのが常識です。
常識があれば防げる誤訳が意外と多いものです。
そしてこの常識は、広く一般的な常識のほかに、特定の分野の"常識"も存在します。
例えば私がいきなりゴルフのニュース記事の翻訳を任されても、ゴルフの常識を知らないので、ゴルフ好きの人が首をかしげたくなるような翻訳を世に送り出してしまうかもしれないのです。
しかし、翻訳がうまい人というのは、この特定の分野の常識も徹底的なリサーチで瞬時に身につけ、タイガー・ウッズも違和感を感じない翻訳を手がけてしまうものです。
常識も調べる力でカバーできるんですね。
また、この常識が求められるからこそ、自分にしかできない分野というものが生まれます。
例えば、ピアノを弾くことが大好きな人にしかうまく訳せない文章もあるはずです。
自分の「好き」が武器になるのが翻訳の世界なんです!
翻訳家に必要なスキルをざっと確認してまいりました。
もちろんこれらは私個人の意見です。
しかし、多くの翻訳家が「うんうん」とうなずいてくれるのではないでしょうか。
「英語を正確に読みこなす力」と「正しくて読みやすい日本語を書く力」は、翻訳を学んでいる段階である程度身につけておく必要があります。
しかし、これらのスキルが大きく伸びるのも実は翻訳家になった後だったりします。
また、「分からないことを調べる力」や「ITリテラシー」は実践で磨かれていく部分も大きいです。
私たちは人間です。
他人に迷惑をかけながら成長していくものなんですね。
私も誤訳をやらかして、様々なフィードバックを受けてきました。
チェックをしていて、変な日本語を目にしすぎて頭がおかしくなりそうになった日もありました。
翻訳家は成長し続けられる仕事です。
毎日、昨日の自分を乗り越えながら頑張っていきましょう!
HSP(とても繊細な人)の英日フリーランス翻訳家。TOEIC 965点。様々な職を転々とするも、自分らしく働くことを夢見て未経験から翻訳家になりました。今は自分の部屋で、マイペースに仕事をしながら暮らしています。自分の経験が皆さまの役に立つことを願ってこちらのブログを作りました。HSPやストレスフリーで生きたい人にとって、翻訳家は間違いなく天職になります。ご質問やお問い合わせはコチラまで! なお、Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。